ハーブティーでリラックス

1日の終わりが近づく19:00〜21:00は、中医学で「心包(しんぽう)」の時間。
この時間帯は「心の鎮静と緊張緩和」がテーマとなります。
昼間に溜まったストレスや緊張をほどき、深い眠りへの準備を進める絶好のタイミングです。
そんな時間帯におすすめする飲み物は、 カモミールやラベンダー、レッドクローバーのハーブティー。
どちらも穏やかな鎮静作用で知られ、忙しかった心と体をゆるめ、「自然な眠り」へと導いてくれる理想的な夜の一杯となりますよ。
なぜ夜にハーブティーなのか?【中医学×現代ハーブ療法】
✔ 「心包」の時間は自律神経の切り替えが肝心
心包とは、心(こころと循環器系)を優しく包み込み、守る役割を担う経絡です。交感神経(興奮モード)から副交感神経(リラックスモード)へスムーズに移行することで、心身が安らぎ、質の良い睡眠につながります。
そこで役立つのが、ハーブティー。
温かいハーブティーをゆっくりと飲むことで、“心と体の両方”に優しく働きかけてくれます。
ハーブティーがもたらす「こころとからだの調和」
ゆっくり飲むことで、以下のような効果が期待できます。
1️⃣ 心の鎮静と情緒の安定
- 交感神経(興奮)から副交感神経(リラックス)への切り替えを促進
→ 不安・緊張・イライラを和らげ、穏やかな気持ちへ
→ 気持ちが落ち着くことで、眠りに向かう準備が整う
2️⃣ 体の緊張緩和と疲労回復
- 筋肉のこわばり・緊張を緩める作用
→ 肩こり・背中のこり・胃腸の緊張もほぐれやすくなる
→ 胃腸機能も整い、消化促進・お腹の張り解消にも◎
3️⃣ ホルモンバランスの調整・女性ケア
- ラベンダー・レッドクローバー・ローズなどはホルモン調整にも有効
→ 生理前後の不調・更年期症状の緩和
→ 冷えの改善・美肌効果・婦人科ケアにも嬉しい働き
4️⃣ 快眠への導入
- 脳と体の“クールダウン”効果
→ 心拍数・呼吸数が穏やかになり、自然な眠気を促す
→ 入眠しやすくなり、睡眠の質向上へとつながる
このように、ハーブティーは“心と体の両方”に優しく働きかける飲み物。
中医学が重視する「こころとからだの調和」を自然にサポートしてくれるのです。
1日頑張ったご自身への“温かいご褒美”として、ぜひ夜の習慣に取り入れてみてください。
心包の時間帯におすすめのハーブ一覧
19:00〜21:00、「心包」の時間帯は“心を鎮め、深いリラックスへと誘う”大切な時間。
1日頑張った心身を優しくいたわり、快眠の準備を整えるには、この時間帯に適したハーブを選ぶことが鍵です。
ここでは、中医学の「心包」の働きに寄り添い、現代ハーブ療法でも評価の高いハーブを3つご紹介します。
■ ジャーマンカモミール
リラックスハーブの代表格。
温かな甘い香りが特徴で、心と体の緊張を優しくほどきながら、消化器・婦人科・皮膚への幅広いケアも期待できます。不安やイライラを和らげたいとき、夜のリラックスタイムにまず試したい1杯です。
- 主要作用:消炎、鎮静、ガス排出
- からだへの働き
・不眠、冷え、生理痛、生理不順
・胃炎、下痢、便秘、過敏性腸症候群
・頭痛、湿疹、肌荒れ、アトピー性皮膚炎 - こころへの働き
・緊張、不安、情緒不安定
・ホルモンバランス由来の落ち込み
おすすめポイント
⇀ 胃腸が弱い方、ストレスによるお腹の不調がある方にも◎
⇀ やわらかい甘みでハーブ初心者にも飲みやすい
■ ラベンダー
「心身の浄化」と「深いリラックス」に導くハーブ。
心拍・呼吸を穏やかにしながら、筋肉や神経のこわばりも解きほぐす力があります。ほんの少量でも芳醇な香りが立ち、心地よい安堵感に包まれます。
- 主要作用:鎮静、鎮痛、抗菌
- からだへの働き
・頭痛、肩こり、腰痛
・自律神経失調症、神経性胃腸障害、高血圧、不眠
・肌荒れ - こころへの働き
・緊張、不安、神経疲労、神経障害
おすすめポイント
⇀ 仕事・家事で神経を使いすぎた夜にぴったり
⇀ ブレンドに少量加えるだけで香りと効果が際立つ
■ レッドクローバー
女性の味方ともいえるハーブ。
豊富なイソフラボンが女性ホルモンに似た働きを持ち、更年期ケアやホルモンバランスの調整に役立ちます。また、血液・リンパの浄化作用もあり、1日を終えた体の巡りを整える効果も期待できます。
- 主要作用:鎮静、抗炎症、血液・リンパ浄化
- からだへの働き
・更年期障害(ホットフラッシュ、イライラ)の緩和
・骨粗しょう症予防
・高コレステロール改善
・皮膚炎症緩和(湿疹・ニキビ・乾癬)
・風邪症状の緩和(喉の痛み・咳・気管支炎) - こころへの働き
・ホルモンバランス調整、更年期ケア
・イライラ・ストレス軽減
・リラックスによる睡眠改善
おすすめポイント
⇀ 更年期世代・ホルモンバランスが気になる方に特におすすめ
⇀ 心身を丸ごとケアしたい夜のブレンドに最適
注意点
⇀ 妊娠中・授乳中の方は摂取前に医師に相談しましょう
これら3つのハーブは、単独でも、ブレンドしても「心包」の時間帯に理想的な働きをしてくれます。
心身に優しく寄り添う夜のハーブティーで、1日を心地よく締めくくりましょう。
リラックスハーブ — 飲み分けガイド
目的・体質・状況 | ジャーマンカモミール | ラベンダー | レッドクローバー |
---|---|---|---|
心の緊張・不安をゆるめたい | ◎ | ◎ | ◯ |
良質な眠り・寝つきを良くしたい | ◎ | ◎ | ◯ |
胃腸の不調・消化を助けたい | ◎ | ◯ | △ |
女性ホルモン・更年期のケアをしたい | ◯ | ◯ | ◎ |
肌荒れ・美肌を意識したい | ◎ | ◯ | ◎ |
体の冷え・血流が気になる | ◎ | ◯ | ◯ |
生活習慣病・コレステロールが気になる | △ | △ | ◎ |
迷ったら、
・心のストレス・疲労感が強いとき → カモミール・ラベンダー
・女性特有の悩み(更年期・ホルモンバランス)が気になるとき → レッドクローバーがおすすめです。
おすすめのハーブブレンド3選
ここでは、中医学と現代ハーブ療法の知見から厳選した“心身調和”のためのブレンド3選をご紹介します。
どれも香り豊かで目にも美しく、飲むたびにほっと安らげるレシピです。
ご自身の体調や気分に合わせて、お気に入りの一杯を見つけてみてくださいね。
■ リラックスブレンド
材料
- ジャーマンカモミール 小さじ1
- エルダーフラワー 小さじ1/2
- オレンジフラワー 小さじ1/2
- エゾウコギ 小さじ1/2
特徴
淡い黄色の花が3種入り、見た目も可愛らしい。
甘く華やかな香りが夜のリラックスタイムにぴったり。
エゾウコギの抗ストレス作用で心身の緊張を優しく解きほぐします。
■ 女性性を高めるラベンダーブレンド
材料
- ローズ 小さじ1
- アンジェリカ 小さじ1/2
- 月桃 小さじ1
- ラベンダー 小さじ1/4
特徴
ローズ・アンジェリカ・月桃で女性ホルモン・婦人科ケアをサポート。
ラベンダーが加わることで、心身をふんわりほぐし、眠気を誘います。
冷え性や更年期ケアにも嬉しいブレンドです。
■ ホルモンバランスを整えるサポートブレンド
材料
- レッドクローバー 小さじ1
- レモンバーベナ 小さじ1/2
- オレンジフラワー 小さじ1/2
- フェンネル 小さじ1/2
特徴
レッドクローバーのイソフラボンがホルモンバランスを整え、更年期の不調やストレスを和らげます。
レモンバーベナとオレンジフラワーが心を明るくしながら、フェンネルが消化を助け、夜のお腹の重さも軽やかに。
華やかで甘く爽やかな香りが広がり、心身をゆるめながら巡りも整えるブレンドです。
女性ホルモンケアとリラックスを同時に叶えたい方に、おすすめのハーブティーとなっています。
いただくタイミング
✔ お風呂上がり
⇀ 体温が緩やかに下がるタイミングに合わせることで快眠効果アップ✔ 寝る90分前
⇀ 副交感神経が優位になり、深い眠りへ移行しやすくなります
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おわりに
19:00〜21:00「心包」の時間は、1日頑張ったご自身へのご褒美タイム。
カモミールやラベンダー、レッドクローバーなどのハーブティーで、心を鎮め、ゆったりとした気持ちで夜を迎えましょう。
明日も健やかで元気な自分のために、今夜から“ハーブティーで整える夜習慣”を始めてみませんか?
ご自身の体調や目的に合った一杯を、ぜひ毎日のルーティンに取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。