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“飲み物ルーティン”

食事に気をつけていても、
「飲みもの」だけは何となく選んでいる——
そんな方も、多いのではないでしょうか。
飲みものは“流れる栄養”。
中医学では、気・血・水のめぐりを整えるケアとして重視されています。
体のリズムに合わせて、飲みものを選ぶことで、代謝・排出・休息といった“自然のサイクル”を整えましょう。
飲み物ルーティンの重要性と効果
“体を整えるスイッチ”になる理由

体の約6割は水分。
つまり、どんな水分を・いつ・どう取り入れるかで、めぐり・代謝・メンタルまで変わります。
朝は温かく巡らせ、
昼は集中力を、夜は静けさを誘う。
その流れを味方につけることで、心地よいリズムが生まれるのです。
時間で変わる
「体のめぐり」を味方に

私たちの体は、
時間ごとに働く臓器が変わる“体内時計”をもっています。
東洋医学では、「子午流注(しごるちゅう)」と呼び、臓器は時間ごとに働くという考えです。
たとえば、
- 朝は「排出の時間」
- 昼は「吸収と代謝の時間」
- 夜は「回復と休息の時間」
この自然な流れに沿って飲みものを選ぶだけで、体は本来のリズムを取り戻していきます。
飲みものルーティンがもたらす
うれしい変化

飲みものルーティンのメリット▾
- 代謝のスムーズな流れをサポート
- 老廃物の排出サポート
- むくみ・冷えの予防
- 集中とリラックスの切り替えをスムーズに
- ホルモンバランスや女性リズムを支える
- 自律神経の安定を促し、夜の休息が深くなる
つまり、
飲みものルーティン=“巡るメンテナンス”。
いつもと同じ1杯が、
あなたの体調を底上げするきっかけになります。
理想の飲みものルーティン

| 時間帯 | 主に働く臓器 | 飲みもの | 体をサポートする働き |
|---|---|---|---|
| 5:00〜7:00 | 大腸 | お白湯 | 体を目覚めさせ、排泄リズムを整える |
| 7:00〜11:00 | 胃・脾 | 巡るハーブティー | 代謝と気のめぐりをサポート |
| 11:00〜13:00 | 心 | 緑茶 | リフレッシュと集中のサポート |
| 13:00〜15:00 | 小腸 | 整えハーブティー | めぐりやホルモンバランスを穏やかに整える |
| 15:00〜17:00 | 膀胱 | 黒豆茶 | 水分代謝とデトックスをサポート |
| 17:00〜19:00 | 腎 | プロテイン | 回復と再生をサポート |
| 19:00〜21:00 | 心包 | 癒しのハーブティー | 緊張をゆるめ、休息へ誘う |
| 21:00〜23:00 | 三焦 | お白湯 | 一日の締めくくりにめぐりを整える |
朝におすすめの飲み物
5:00 – 7:00「お白湯」
排出リズムを整える

この時間帯は、大腸が活発になり「排泄の時間」といわれ、内臓をやさしく目覚めさせる時間。
お白湯は、排泄リズムを整えるサポートに。
ひとつまみの天然塩を加えると、めぐりがよりスムーズになります。
7:00 – 11:00「巡るハーブティー」
代謝を高め、エネルギーを巡らせて

胃と脾の働きが高まる “消化吸収の時間”。
代謝とエネルギーづくりの時間に最適です。
胃と脾(消化吸収)をサポートするブレンドティーで、体と気分を整えるリチュアルに。
昼におすすめの飲み物
11:00 – 13:00「緑茶」
リフレッシュ&集中力をチャージ

心臓が活発になるこの時間帯は、血流を促し、体と心にエネルギーが巡るタイミング。
緑茶に含まれるカテキンやテアニンは、リフレッシュと集中の味方となります。
気分をすっきりさせて午後に備えましょう。
13:00 – 15:00「整えハーブティー」
ホルモンバランスの波を整える

小腸は、必要な栄養を選び取り、吸収する役割を担う臓器。
気分がゆらぎやすいこの時間帯は、ハーブティーで、体も心も穏やかに。
“ほっと一息つく時間”で、しなやかに整えて。
15:00 – 17:00「黒豆茶」
デトックスと巡りをサポート

体の中にたまった、余分な水分や老廃物の排出に適した時間帯です。
利尿作用がある黒豆茶は、むくみやすい午後の時間にぴったり。
イソフラボンやアントシアニンが、内側の美しさをサポートします。
夜におすすめの飲み物
17:00 – 19:00「プロテイン」
筋肉や細胞を修復モードに

腎が活発になるこの時間は、修復と再生のゴールデンタイム。
疲れを回復し、再生に向かう大切な時間帯です。
からだに合ったプロテインで、体にやさしく栄養を届けましょう。
19:00 – 21:00「癒しのハーブティー」
心をゆるめ、深い休息へ

一日の緊張から解放され、自律神経を休ませる時間です。
神経のたかぶりを、穏やかに鎮めてくれるハーブティーを取り入れて。
カモミールやバレリアンなどのハーブが、心をゆるめて穏やかな眠りへ導きます。
21:00 – 23:00「お白湯」
1日の流れをクールダウン

三焦は、「体内の巡りの道」。
お白湯を飲みながら、疲れをゆっくり流すように。
体も心も静まる、“余白の一杯”を楽しみましょう。
飲み物ルーティンを始めるヒント

自分に合った
飲み物ルーティンの作り方
季節や体調、気分によって、飲みものを変える柔軟さも大切。
「何を飲むか」よりも、
「どう感じるか」を大切にしてみましょう。
飲んだ後に体がポカポカする、気持ちが軽くなる
——そんな感覚が“合っている”サインです。
ライフスタイルに無理なく溶け込む、自分だけの1杯を見つけていきましょう。
飲み物ルーティンを続けるコツ
- 飲む時間にアラームを設定して習慣化
- お気に入りのカップで気分を上げる
- 無理のない範囲で置き換えから始める
飲みものは、意識を変えるだけで“癒しの時間”に変わります。
無理なく続けるほど、体の声が聴こえやすくなりますよ。
おわりに

「飲みものルーティン」は、
頑張るあなたを支えるセルフケアです。
“ただ飲む”から、“整えるひととき”へ。
それだけで、日常がほんの少し柔らかく、軽やかに変わりますよ。
飲みものを、“体を整えるパートナー”に。
1日のリズムに寄り添う1杯が、あなたの内側にやわらかな巡りをもたらしますように。


















