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調味料を見直すと、からだが整いはじめる

日々の食卓で、
いつのまにか“当たり前”になっている調味料たち。

中医学には、
“食べものは、薬と同じくらい深く関わっている”という考えかたの「薬食同源(やくしょくどうげん)」という言葉があります。

とくに調味料は、毎日少しずつ体に届くもの。
だからこそ、その“質”に目を向けることが、健やかさを育む第一歩になるかもしれません。

この記事では、中医学や予防の視点をとおして、
忙しい日常でも続けやすい「調味料の選び方」と「整え方」をご紹介します。

ほんの小さな変化が、
未来の体と心をやさしく支えてくれますように。

Writer

藏本 なつみ
Natsumi Kuramoto
フードコンシェルジュ|栄養士・薬膳漢方マイスター

20歳から栄養士の道へ進み、
病院や施設で現場経験を重ねてきました。

現在は中医学・栄養学の知識をもとに、
“心と体の調和”を大切にした「食の整えかた」を、
個別セッションや執筆活動を通じてお届けしています。

Writer

藏本 なつみ
Natsumi Kuramoto
フードコンシェルジュ|栄養士・薬膳漢方マイスター

20歳から栄養士の道へ進み、
病院や施設で現場経験を重ねてきました。

現在は中医学・栄養学の知識をもとに、
“心と体の調和”を大切にした「食の整えかた」を、個別セッションや執筆活動を通じてお届けしています。

目次

味覚が鈍る?便利調味料の落とし穴

加工調味料や合成うま味調味料は、料理の手間を省いてくれる便利な存在です。

しかし、使い続けるうちに味覚が鈍くなり、素材そのものの風味を感じにくくなることがあります。

中医学では、「甘・辛・酸・苦・鹹(しおからい)」の5つの味をうまく調和させることが、体の巡りやバランスを整える鍵だと考えられています。

人工的な味つけに偏ると、この五味のバランスが崩れやすくなり、胃腸の不調や肌トラブル、疲れやすさなどにつながることもあるようです。

まずは、いつも使っている調味料を少しだけ意識して選んでみることから始めてみましょう。

それだけでも、食事との向き合い方が変わってくるかもしれません。

忙しい毎日を支える、調味料の力

毎日の食事づくりには、手間をかけられない日もあるもの。

だからこそ、調味料の“質”にこだわることで、料理の時間や手順がぐっと楽になることがあります。

たとえば、天然醸造の味噌や醤油は、素材の旨みを引き出しやすく、少ない量でも料理全体の味がまとまりやすくなります。

天然の塩には、マグネシウムやカリウムといったミネラルが含まれているものもあり、体のバランスをやさしく支えてくれるといわれています。

塩・醤油・味噌・油・酢・甘味料。

毎日使う基本の6つを
できるだけ自然に近いもの」に変えていくだけで、少しずつ整いやすくなるはずです。

発酵が支える、腸と気のめぐり

中医学では、消化器系である「脾胃(ひい)」が、気(エネルギー)と血(栄養)を生み出す源と考えられています。

この脾胃の働きを整えることが、気力・代謝・免疫といった、日々の健やかさの土台を支えてくれるとされます。

発酵調味料には、その脾胃を穏やかに助ける要素が詰まっています。

天然醸造の味噌や醤油には、酵素や乳酸菌、アミノ酸などが自然に含まれており、腸内環境のバランスを支える心強い存在です。

特に「生味噌」は、加熱処理をしていないため、発酵菌が生きたまま体に届くと言われています。

日々の体調管理を意識したい方にとって、取り入れやすい選択肢のひとつになるかもしれません。

腸がすっきり整うと、気分の安定や集中力の向上など、心と体の調和にもつながっていきます。

調味料は、目立たないけれど確かに働く、そんな“名脇役”のような存在です。

油の質が、身体の質をつくる

油は、単なるエネルギー源ではありません。
体をかたちづくる細胞膜や、ホルモンの材料としても、大切な役割を果たしています。

とくにおすすめなのが、「圧搾一番搾り」で丁寧に抽出された油。

化学溶剤を使わず、低温でやさしく搾られているため、酸化しにくく、風味も豊かです。

また、オメガ3脂肪酸やビタミンEなど、体に嬉しい栄養素を自然なかたちで摂り入れることができます。

中医学でも、良質な油は「体に潤いを与えるもの」とされ、乾燥や疲れ、肌やホルモンのゆらぎを感じやすい方にとって、ひとつの支えとなるかもしれません。

何気なく使っている油を見直すことは、日々の調子を整える第一歩

身体が求める“潤い”を、毎日のひとさじから育ててみましょう。

毎日の基本調味料6選

調味料は、体にじかに触れる“日々の養生”。

何気なく選びがちな存在ですが、ほんの少しの意識で、体に届くものが大きく変わっていきます。

ここでは、毎日の料理に使いやすく、体のことを考えた基本の調味料と、選び方の目安をご紹介します。

調味料選び方のポイント
天日干しの天然塩や岩塩を。
自然のミネラルがしっかり含まれ、味もまろやかです。
醤油国産の有機丸大豆・天然醸造・無添加のものを。
しっかり熟成されたものは、深い旨みがあります。
味噌天然醸造・無添加がおすすめ。
なかでも「生味噌」は、発酵菌が生きており、発酵の力をまるごといただけます。
圧搾一番搾り・非遺伝子組換え原料を選んで。
えごま油やインカインチオイルなども、日常の潤い補給に。
玄米や果実を原料とした醸造酢
まろやかでコクがあり、有機酸やアミノ酸なども自然なかたちで含まれています。
甘味(メープル)100%ピュアなメープルシロップを。
低GIで、ミネラルも豊富。やさしい甘さが体にすっとなじみます。

毎日使うものだからこそ、少しずつで大丈夫。
「気づいたときに、ひとつ見直してみる」
——それだけでも、体はちゃんと受け取ってくれます。

塩の選びかたはこちら⇀
醤油の選びかたはこちら⇀
味噌の選びかたはこちら⇀
油の選びかたはこちら⇀
酢の選びかたはこちら⇀
甘味料の選びかたはこちら⇀

調味料が整える、心とからだ

調味料は、一見目立たない存在かもしれません。

けれど、ほんのひとさじが、体の内側にじんわりと届き、日々の調子に影響していくこともあります。

「塩を変えたら、疲れにくくなった気がする」
「味噌汁が、以前よりおいしく感じる」
そんな声が、少しずつ届いています。

手軽さや価格だけでなく、
「自分の体が、どう感じるか」という感覚に目を向けてみてください。

すべてをいっぺんに変える必要はありません。

まずは、「塩だけ」「味噌だけ」から始めてみましょう。

小さな変化を重ねたその先に、
心も体も、きっと少しずつ整っていきます。

おわりに

毎日の一さじが、未来のあなたをつくる

調味料は、「味を整えるもの」であると同時に、
からだの内側を支えてくれる“毎日の処方箋”でもあります。

「おいしい」と感じたその瞬間、
きっとあなたの体には、必要な栄養やエネルギーが静かに届いています。

だからこそ、“味”だけでなく“からだ”を整える選び方を。

今の自分に、そっとやさしく添える調味料を選んでみませんか。

たとえば——

  • まずは、よく使う「塩」や「味噌」から
  • 原材料や製法、ラベルを読む習慣を
  • 少量でも満足感があり、実はコスパも◎な選び方を

今日の一さじが、
数か月後、数年後のあなたの心と体をやさしく支えてくれますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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