\ 食材名・悩みを入れてね /
胃腸に優しい食べ物5選

最近、なんとなく胃の調子が重たいと感じていませんか?
冷たいものをよく口にしたり、忙しくて食事を抜いてしまったり…。気づかないうちに胃腸はお疲れモードになりやすいもの。
そんなときは、やさしい食べ物でいたわってあげるのがおすすめです。
ここでは中医学と現代栄養学の視点から、胃腸にやさしい食べ物とその取り入れ方をご紹介します。
胃腸の不調を知るサイン
こんな症状がありませんか?これは、体は「胃腸がちょっと弱っているよ」というサインを送っています。
- 食欲がわかない
- 胃もたれ・胸やけが起こりやすい
- 下痢や軟便になりやすい
- 便秘がちになる
- お腹の張りやガスがたまりやすい
- むくみが気になる
- 疲れやすい・だるい
- 顔色がすぐれない、肌の調子が乱れる
中医学では、胃腸は“気”や“血”をつくる大切な源とされ、心身の土台を支える存在です。現代栄養学的にも、胃腸が整ってこそ栄養が吸収され、体のエネルギーに変わっていきます。
季節の変わり目や忙しい日々で乱れがちな胃腸を、優しい食べ物で、少しずつ調子を戻してあげましょう。
胃腸に優しい食材の選び方
消化に良い食べ物とは
胃腸に負担をかけない食べ物の条件は「やわらかく・温かく・シンプル」。
中医学では、温かい食材や調理法が“脾胃”を助けるとされ、冷たいものや脂っこいものは消化を妨げやすいと考えられます。
例えば、おかゆや煮込み料理は、消化をサポートしてくれる代表的な存在です。
積極的に摂りたい食材
胃腸にやさしい食材を5つご紹介します。
玄米粥
玄米は「脾胃(消化器系)」を整え、気力を養うとされます。また、食物繊維・ビタミンB群・ミネラルが豊富。白米より栄養価が高く、粥にすると消化しやすくなり、弱った胃腸にもやさしく栄養を補えます。
生姜
生姜は体を温め、冷えからくる胃の不調をやわらげる食材。胃腸の巡りをサポートしてくれます。辛み成分ジンゲロールは血流を助け、消化の働きを後押し。スープやお茶に加えるだけで、ホッとする味わいに。
山芋
昔から「山薬(さんやく)」と呼ばれる食材で、疲れた胃腸を支え、気力・体力を養うとされます。消化酵素アミラーゼがでんぷんの分解を助け、消化のサポートに。
大根
大根は「気」を下げて胃のつかえをすっきりさせ、大根の消化酵素が食べ物の分解をサポートし、胃の負担を軽くしてくれるといわれます。
白身魚
脂が少なく、消化が良いタンパク源。蒸したり煮ることで、より負担が少なく摂れます。
避けるべき食べ物
胃腸が弱っているときは、次のようなものは控えるのが安心です。
- 冷たい飲み物やアイス(胃腸を冷やす)
- 脂っこい揚げ物(消化に時間がかかる)
- 香辛料の強い料理(刺激が強すぎる場合がある)
「絶対にダメ」ではなく、体調に合わせて量やタイミングを工夫してみてください。
調理法と食べ方
胃腸に優しい調理法
「蒸す・煮る・茹でる」が基本。
水分を含ませ、しっとり柔らかく仕上げることで、胃にやさしく届きます。炒めものも、油を控えめにして短時間で仕上げればOK。
消化不良に良いレシピ
白身魚と大根の玄米おじや
材料(2人分)
作り方
- 鍋に水と・玄米・大根・生姜・白身魚を入れて火にかけ、弱火でコトコト煮る。
- 塩と醤油で味を調え、ネギを加えてさらに5分ほど煮る。
- 器に盛りつけて完成。
ほっとする優しい味わいで、体がじんわり温まります。シンプルながら満足感があり、消化の負担が少ない一品です。
使った調理道具
おわりに
胃腸は、体だけでなく心の元気にもつながる大切な場所。
調子が少し落ちているときほど、やさしい食材で自分を労わることが大切です。
「完璧に整えよう」と思う必要はありません。
おかゆを炊いてみる、温かいスープを作ってみる。
そんな小さな一歩からでも、体は少しずつ応えてくれます。
今日の食卓が、明日のあなたをやさしく支える力になりますように。