白米と玄米を比較

日々の食卓に欠かせない主食のひとつ「お米」。中でも、白米と玄米のどちらを選ぶべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。この記事では、白米と玄米の栄養価の違いをわかりやすく解説し、玄米がいかに体を整え、美しく保つための秘訣であるかをお伝えします。
白米と玄米の栄養価の違い
お米は、精米の工程を経ることで「白米」となりますが、この過程で胚芽や糠(ぬか)の部分が取り除かれます。一方、玄米はお米の外側を覆う「もみ殻」を取り除いただけで、胚芽や糠が残っている状態です。この違いが、栄養価に大きく影響を与えます。
日本食品標準成分表をもとに比較
玄米と白米の栄養価を比較すると、玄米がいかに栄養豊富で健康に役立つかが明らかになります。以下は、玄米と白米の栄養素を日本食品標準成分表をもとに比較したものとなっています。(可食部100gあたりの数値)
栄養成分 | 玄米 | 白米 |
---|---|---|
炭水化物 | 72.4 g | 78.1 g |
たんぱく質 | 12.8 g | 11.4 g |
脂質 | 2.7 g | 0.9 g |
食物繊維 | 3.0 g | 0.5 g |
ビタミンB1 | 0.41 mg | 0.08 mg |
ビタミンB2 | 0.04 mg | 0.02 mg |
ビタミンB6 | 0.45 mg | 0.12 mg |
ビタミンE | 1.4 mg | 0.1 mg |
葉酸 | 27 μg | 12 μg |
マグネシウム | 110 mg | 23 mg |
鉄分 | 2.1 mg | 0.8 mg |
亜鉛 | 1.8 mg | 1.4 mg |
カリウム | 230 mg | 89 mg |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」を参照
玄米は、白米では失われてしまう、貴重な栄養素群がぎっしり詰まっており、日本で何千年にもわたって食べ続けられてきた玄米こそ、私たちに必要不可欠な「健康と美を支える主食」と言えることでしょう。
美しさと健康をもたらす玄米の栄養素
上記の表からわかるように、ミネラルや食物繊維など、現代人にもっとも重要な栄養素が凝縮された『玄米の魅力』を解説します。
1. 腸内環境を整える「食物繊維」
玄米は白米に比べて食物繊維が約5倍も含まれています。食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、老廃物の排出を促進する役割を持っています。腸内環境が整うことで、肌荒れの改善や免疫力の向上が期待できます。
2. エネルギー代謝をサポートする「ビタミンB群」
玄米に豊富に含まれるビタミンB群は、糖質や脂質を効率的にエネルギーに変換する助けをします。この働きにより、疲労回復や代謝アップが促され、ダイエットや美肌作りにも効果的です。
3. 美ボディーや美肌を支える「マグネシウム」
玄米には現代人が不足しがちなミネラルがたくさん含まれています。なかでも、マグネシウムは白米の7倍。「細胞の代謝を促す」働きをもつマグネシウムによって、体重の減少や便秘の解消、お肌に潤いを与えるなど、健康面や美容面でさまざまなパワーを発揮してくれます。
白米には含まれない健康成分も
「ガンマオリザノール」で食べすぎを予防
白米にはなく、玄米にのみ含まれる「ガンマオリザノール」は、現代の高脂肪食への依存や食べ過ぎを、脳から断ち切ることができる独自成分です。
- 糖尿病の予防・改善
- 脂肪の依存を断ち切る
- 腸からの脂肪の吸収を抑制
- 腸内細菌のバランスを改善
上記のように、食べ過ぎの抑制にも一役買ってくれ、私たちの健康や美を支えてくれる食材なのです。
おわりに
白米と玄米、それぞれの魅力がありますが、美しさと健康を追求するのであれば、ぜひ玄米を取り入れてみてください。
まずは、いつもの主食を白米から玄米に置き変える。
体が喜ぶ栄養素を知り、ご自身の体を労わる食材を選ぶことで、体の内側から美しく整えられます。
自分を愛する食材選びと、食習慣を続けることで、心身ともに健やかな毎日を手に入れましょう。